2026-04-14
医療広告ガイドライン、あなたのクリニックのWebサイトは大丈夫ですか?
医療広告ガイドラインとは
医療広告ガイドラインとは、厚生労働省が定める、医療機関の広告に関するルールのことです。患者さんが誤った情報をもとに医療機関を選ばないよう、広告として表示できる内容に一定のルールが設けられています。
注意が必要なのは、WebサイトもSNSも、このガイドラインの対象に含まれるという点です。「ウェブサイトだから大丈夫」という認識は誤りです。2018年の医療法改正により、患者向けに公開されている医療機関のWebサイトの多くが規制の対象となりました。
違反した場合は、行政機関から是正を求められるほか、悪質なケースでは罰則の対象となる可能性もあります。まずはご自身のサイトを確認してみましょう。
よくあるNG表現と言い換え例
「日本一」「最高水準」などの最上級表現
他院と比較したり、根拠なく優位性を主張する表現は使用できません。
NG例
- 「地域No.1の眼科クリニック」
- 「最高水準の白内障手術を提供しています」
- 「他院より丁寧な診察を心がけています」
言い換え例
- 「開院20年、地域の皆さまの目の健康を支えてきました」(具体的な事実であれば可)
- 「白内障手術に注力しています」
- 「お一人おひとりと向き合う診察を大切にしています」
「最高」「最先端」「No.1」といった言葉は魅力的に見えますが、根拠がない場合はすべてNGと考えておいた方が安全です。
効果・効能を断定する表現
治療の効果を「必ず」「100%」などと断言する表現は禁止されています。医療は個人差があるため、断定的な表現は患者さんの誤解を招くとみなされます。
NG例
- 「この治療を受ければ必ず視力が回復します」
- 「手術後すぐに職場復帰できます」
- 「副作用はありません」
言い換え例
- 「症状や個人差によりますが、多くの方に改善が見られます」
- 「術後の回復には個人差があります。詳しくは診察時にご相談ください」
- 「副作用のリスクについては、診察時に丁寧にご説明します」
患者さんの体験談・口コミ
「手術後、見え方が劇的に変わりました」といった患者さんの声は、他の方に効果を誤認させる可能性があるとして、原則として掲載できません。
「先生の対応が親切でした」「待ち時間が少なかった」など、サービス面に関するコメントも同様に注意が必要です。
術前術後の比較写真
ビフォーアフターの写真は原則として掲載できません。一定の要件を満たした「限定解除広告」として掲載が認められるケースもありますが、条件が複雑なため、専門家への確認をおすすめします。
今すぐ確認したいチェックリスト
自院のWebサイトを開きながら、以下の5点を確認してみてください。
- 「最高」「日本一」「No.1」「他院より」といった表現がないか
- 「必ず治ります」「100%安全」など、効果を断言する表現がないか
- 患者さんの体験談・感想文を掲載していないか
- 術前術後の比較写真がないか
- 裏付けのない実績数値(「○万人の実績」など)がないか
一つでも該当するものがあれば、早めに修正することをおすすめします。
まとめ
医療広告ガイドラインへの対応は、罰則を避けるためだけでなく、患者さんとの信頼関係を築くうえでも大切なことです。「正確な情報を、わかりやすく誠実に伝える」というガイドラインの考え方は、良いWebサイトの本質でもあります。
「自院のサイトが適切かどうかわからない」という場合も、ぜひお気軽にご相談ください。FlagshipWorksでは、現役眼科医がコンテンツをガイドラインの観点からチェックしながら制作を進めます。